ガマ岩を過ぎて少し行くと、右手が一気に開けます。

蛇紋岩崩壊地。
蛇紋岩質は非常に崩れやすく、夕張岳周辺にはこのような崩壊地がいくつかあります。
登山道から見られるのはここと吹き通しの2箇所だけ。
手前に見えている白い花はチングルマ。
ちょうど満開でした。

そしてこの崩壊地の途中に…

おお!

おおお!!

固有種その一、ユウパリコザクラです。
去年より雪どけが遅いせいか、崩壊地上部、つまりより登山道側で咲いていました。
下部のものはこれから咲き始めるのでしょう。
それでも300mm+トリミングでこの写真ですが、特徴である長い筒状部が見えます。
そしてこの花は崩壊地より先の湿原でさらに近くで見られました。

これも300mm+トリミングですが、かなりアップで撮ることができました。
少々重いサンヨンを持って登った甲斐があったというものです。
エゾコザクラ同様、雪どけが遅い場所ではかなり遅くまで見られます。
遅いものは8月まで咲いているそうです。
崩壊地に戻りましょう。
濃いピンク色のユウパリコザクラはよく目立ちますが、もう一種は蛇紋岩の色にまぎれて双眼鏡で探してもなかなか見つかりません。
しかしこちらも去年よりずっと近い場所で咲いていました。

シソバキスミレ。
こちらも夕張岳固有種。背の低い小さなスミレです。
ちなみに背が低いのは標高が高いからで、低標高ではかなり株立ちする個体が多いそうです。
この写真も300mm+トリミングで、元の写真はこれ。

咲いている2株のほかにも、花を落とした2株が写っています。
双眼鏡で覗くと、崩壊地下部にもかなりの株が咲いていました。
それでも個体数は相変わらず少ないです。遺伝的多様性は保っているんでしょうか。

遠くに咲いていた株。
去年はこのくらいの距離で見るものが多かったので、近くで見られたのは嬉しいですね。
崩壊地の反対側にも花は咲いています。
スミレつながりでこの花を。

ムシトリスミレ。スミレの名がつきますがスミレにあらず。
いつ見ても不思議な花です。
そしてこの花が簡単に見られるところがさすが夕張岳です。
蛇紋岩地というよりは湿地に多く、湿原ではいたるところで群生していました。

この崩壊地では撮影に20分ほど要しました。
上部に行けば行くほど足が進まなくなる夕張岳。こんな調子で登頂はできるのでしょうか…。
次は吹き通しまでの花々です。
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