望岳台を過ぎて少し歩くと、そこからは黄色い花々が次々と見られ始めます。
まずは去年ケエゾキスミレが群生していた場所…
…はなんと雪渓で覆われていました。
そうなのです。今年は5月〜6月の低温のせいか、高山の雪どけがかなり遅いのです。
去年が異常に早かったのもありますが、例年に比べてもかなり遅め。
ケエゾキスミレはほとんどが芽吹きか、よくても蕾。
なんとか日当たりの良い場所で咲いている個体を発見。

ちょっと進んで湿原入口に来ると、今度はたくさん咲いていました。
こちらの方が雪どけが早く、花期が早まるようです。

フギレキスミレも同様な状態。
ただ、フギレキスミレは雪どけの遅い斜面のみに咲くので、自生地はほとんど雪の下。
唯一開いていたものはフギレ方が微妙…。

根生葉はしっかりフギレていました。
雪どけ直後の斜面にはスミレより大きくて眩しい黄色の花が咲きます。

エゾノリュウキンカ。
4月初めに函館の低地で見てから3ヶ月、この花にはいたるところでちょくちょくお目にかかっています。
湿地に出て、登山道が木道になりはじめると出てくるのがこの花。

キバナノコマノツメ。
亜高山の湿り気の多い樹林下や草原に多いスミレ。

唇弁が細長く、側弁が上方へ向いているのが大きな特徴。
この形、大好きです。花の形は日本産スミレの中でも特に美しいと思います。
去年登ったときは1200m付近から山頂に至るまで大量に咲いていましたが、今回はやはり時期が早いようで、あまり咲いている株は見ませんでした。

そして湿原を抜けると、ここでも黄色い花。

エゾウサギギク。
こちらも咲いていたのはこの一株のみ。
ちなみに変種ウサギギクは花冠筒部が有毛。
…花を引っこ抜かないとわからないそうです。というわけで、「おそらく」エゾウサギギク。
さて、夕張岳には登山道脇に大きな岩塊がいくつかあります。
構成岩は蛇紋岩。こういう岩は双眼鏡でチェックしないとなりません。
珍しい植物はほとんど盗掘され、目に見える場所からは消えていますが、人の手が届かない場所にわずかに残っている可能性があるからです。
結果的に目的の花は見つけることができませんでしたが、こんな花を見つけました。

300mm手持ち、SS1/125なのでかなりぶれてますが、真ん中あたりにある白くて小さいものは花です。
現場ではナガバツガザクラとしかわかりませんでしたが、帰って拡大すると花柄が緑色。
夕張岳、日高山脈に見られるナガバツガザクラの品種、カオルツガザクラです。
…まあこんな写真じゃわからないですが、登山道から離れた岩に生えていたのでこれが限界でした。
ちなみに上にある黄色い花はミヤマダイコンソウです。
ガマ岩のそばを通り過ぎ、少し進むと…

ヒメナツトウダイ、

タカネタンポポ(ユウパリタンポポ)が見られ、
この反対側には大きな崩壊地があります。
この崩壊地に、あの花やあの花が咲いているのです!
…というわけで次回は固有種2種の登場です。
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