ウスバスミレを求めて訪れたのは空沼岳。
札幌の南端付近に位置する標高1251mの山です。
朝一に真駒内駅からバスに乗り、登山口に着いたのが8時過ぎ。
登山口には空沼岳7.7kmの文字が…。わかってはいましたが遠いです。
とりあえず進まなければ何も見られないので、小雨が降る中、入山。
しばらくはひたすら樹林下の緩やかな登り。
沢沿いではズダヤクシュが満開でした。

小さくて目立たない花ですが、意外と綺麗です。
ユキノシタ科はそういう花が多いですね。

他にはミヤマスミレの白花が散っていたり、コミヤマカタバミが萎れていたり。
そろそろ単調な登山道にうんざりし始めたとき、視界が急に開けます。

万計沼。
亜高山の樹林に突然現れる沼は神秘的な雰囲気を作り出しています。
薄くガスがかかっていて、その綺麗さに見とれながら休憩。
ちなみにここには万計山荘というでかい小屋があって、一般開放されています。
札幌岳への縦走などの人がここに泊まるようです。
万計沼を越えてしばらく歩くと、あたりは亜高山の様相になります。
ぬかるんだ道を埋まりながら二つ目の沼、真簾沼へ。
…こちらはガスが濃すぎて水面すら見えるか怪しい状態。なので写真はありません。
このあたりに来ると北向きの斜面には大きな雪渓が残っています。
登山道脇には亜高山のツツジが見られ始めました。
コヨウラクツツジ

クロウスゴ

ここまでウスバスミレは見つからず。
正直、でかい雪渓とぬかるみの連続に辟易とし、引き返そうかと考えました。
が、地形図を見ると山頂はすぐそこなので、とりあえず山頂まで行ってみることに。
何個か雪渓を歩き、木がまばらになって周りがチシマザサに覆われ始めたところで先のウスバスミレを発見。
この周りではツバメオモトやヒメイチゲ、

ミツバオウレンなどが満開でした。
ウスバスミレが好むのは亜高山の針葉樹林下と聞きますが、ここでの分布はチシマザサにまばらなダケカンバが生える亜高山草地に限られているようです。
北海道のウスバスミレの記録を見ると、ほとんどが同じような環境にあるようです。
ウスバスミレの印象がちょっと変わりました。
この草原を越えると最後の急登。
登山道はほぼ雪。

岩場を覆う雪渓は踏み抜く危険があるので慎重に。
そして12時過ぎ、ようやく山頂へ。

何にも見えません。
そして風が強くて寒いです。
…早々に撤退しました。
山頂の岩場にちょこっと咲いていたウコンウツギ。

帰りはぬかるみがさらに酷くなっており、登山口に着くころには疲れ果てていました。
この山は、雨の日に単独登山するべきではないと痛感しました。
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